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ECショップ運用の基本知識
運用における業務内容もご紹介

この記事でわかること
  • ECショップに必要な機能
  • ECショップの運用における業務内容
  • ECショップの運用における具体的な業務内容

読了目安:7分

コロナ禍による行動規制は、実店舗運営を主軸としていた事業者に大きな影響を与えました。来店者数が減少した状況から、ビジネスの継続や更なる売上アップを目的に、「ECショップ」の導入を検討する方も増加しています。
当記事では、これからECショップ運営に取り掛かろうとしている事業者の方向けに、ECの基本知識や運用の流れについて解説します。ECショップを導入することで、自社の事業がどのように好転するかイメージを膨らませながらご確認ください。

目次

ECショップの歴史

ECショップの歴史は古くからあり、日本国内では1993年に郵政省がインターネットの商用利用を許可して以降、多くのWebサービスが提供されはじめました。1990年の中盤からは、家電量販店などの大手企業がECサービスを開始しています。1990年代後半からは「楽天市場」や「Yahoo!ショッピング」、2000年には「Amazon」など、モール型ECサイトの提供も開始され出しました。2010年代からは、「BASE」のような個人が手軽にECショップを開設できるサービスも提供されたこともあり、ECショップの利用や開設が一般化するようになりました。

ECショップに必要な機能

ECショップには以下のような機能が必要となります。

・ショッピングカート機能
・決済サービス機能
・受注管理システム機能
・セキュリティ機能

顧客が商品情報をストックする機能が「ショッピングカート機能」です。また、カートに入れた商品を購入するには、銀行口座やクレジットカード、AmazonやPaypalなど他サービスと連携させて決済する「決済サービス」が必要です。さらに、商品の注文や発送にあわせて実際の在庫を管理し、発送手配と連携させる機能が「受注管理システム機能」になります。他には、ショップを利用した顧客のログイン情報や決済手段など、機密性の高い情報を記録する必要があるため、ECショップには強固な「セキュリティ機能」も必要となります。
上記に挙げた基本機能以外にも、運営者が快適に操作するためにCMS機能(コンテンツを管理・操作するシステム)などを導入することも多いです。

ECショップの運用における業務内容

ここでは、ショップ運用に必要となる業務内容を、以下の項目に分けて開設します。

・商品企画
・商品の仕入れ
・商品の撮影
・サイト制作・更新
・集客
・受注業務
・出荷作業
・配送作業

商品企画

ECショップ運営を成功させるには、売れる商品を選び、どのように売るかを決める商品企画がもっとも重要です。自社で売りたい商品が決まっている場合であっても、市場をリサーチすることで、商品を求める可能性の高い顧客層=ペルソナが浮かび上がってきます。ペルソナを想定することで、売り込むための商品パッケージやプロモーションも変わってきます。また、商品の価格や利益率などのKPIも、企画の段階で決めておくことが一般的です。

商品の仕入れ

商品を提供するには、当然事前に仕入れ作業が必要となります。その際、仕入れルートは慎重に決めておくことが大事です。卸会社などを経由する場合、会社によっては仕入れの原価が変わることもあり、利益率にも影響が生じます。そのため、何社か見積もりをとることも検討しておくとよいでしょう。また、商品が想定以上に売れた場合でも在庫切れを起こさないよう、複数の仕入れ先を確保し、安定的に仕入れできるよう準備しておく必要があります。

商品の撮影

顧客の購入意思は、商品の見た目から受ける印象でも大きく変わるため、商品を魅力的に撮影することも重要です。今はスマートフォンでも手軽に写真撮影できますが、品質を重視する場合、本格的な機材を使用した撮影や、専門業者への依頼も必要となってきます。また、商品画像は撮影するだけでなく、画像の色調や切り抜きなどの加工技術があると、ECショップ上の商品画像だけでなくバナーや紙の広告などにも活用できます。

制作・更新

ECショップに訪れたユーザーによい体験(UX)をしてもらうためには、使いやすいと感じるデザイン(UI)を意識したサイト制作が必要です。取り扱う商品やペルソナに合ったデザイン、違和感なく使いやすいサイト導線を意識することで、購入率も変化します。また、登録している商品情報は定期的な更新が必要です。その中でも「撮影」「採寸」「原稿」に関する作業は、頭文字をとって「ささげ業務」と呼ばれ、EC運営の中でも売上に影響しやすい重要作業と言われます。

集客

ECショップでは、よい商品を取り扱うだけでなく、ユーザーの集客方法も考えなければ商品は売れません。

上記は集客手段の例です。集客経路は予算やサイトのブランディングに合わせ、集客が最大化する方法を考えて実行する必要があります。

受注業務

受注業務とは、商品が注文された際、受注したことが顧客にわかるよう反応し、発送手配できる段階になったか入金処理状況を確認する作業です。受注後のアクションとして、一般的には自動送信メール機能が使われます。自動送信メールが送られることで、顧客も購入完了したことが理解しやすくなります。また、入金の確認は、ECショップの管理画面から確認できる仕様にすることが多く、入金漏れなど発生しないよう注意が必要です。

出荷作業

受注作業が完了したら、顧客が送付先住所として指定した宛先へ商品を出荷します。在庫を確認し、注文内容と出荷商品が相違しないよう確認して、発送手配をかけます。注文が入った段階で、独自の注文番号を付与する仕組みなど設けることで、注文・出庫・配送の流れで商品が照合できるようにしておくとよいでしょう。また、同時に在庫の管理も必要となります。在庫数が不足しそうな場合は発注をかけるなど、柔軟に対応できるシステムと体制を整える必要があります。

配送作業

出荷の準備ができたら、配送の手配を進める作業が必要です。個別で配送業者に依頼する方法もありますが、漏れを防ぐために、可能な限りシステムで配送業者に自動連携できる仕様にしておくことが望ましいです。配送業者によってコストも異なるため、扱う商品のサイズや配送業者の特性を見極めて選定する必要があります。場合によっては複数の配送業者を使い分ける方法もよいでしょう。また、自社で梱包作業を行う場合は、人的なリソースを事前に確保しておきましょう。

アクセス分析

ECショップでは、Webの特性を活かし、細かなアクセス状況をデータから分析できます。
「性別」「年齢層」などの顧客属性や、「訪問数」「リンクのクリック率」といったユーザー行動など、さまざまなデータが取得できます。

・アクセス数
・成約率(CVR)
・顧客単価
・生涯顧客単価(LTV)

その中でも、ECショップでは上記項目をKPIとすることが多いため、アクセス解析からデータ分析できるとよいでしょう。

最後に

マーケティングの戦略立案〜実行支援まで一気通貫で行うVENECTでは、変化を続ける生活者の生活様式に合わせたマーケティング支援を行い、顧客体験を設計することが可能です。 以下のお問い合わせフォームよりご連絡ください。

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