Member’s Interview
リアルな売り場を知り尽くしているからこそ出来るマーケティング支援を実現する
若鍋 功
プロデューサー
セールスプロモーション会社で(以下、SP会社)で営業・プランナー・社内サービス開発に9年間従事。店頭で生活者に直接訴求するPOPや、店頭什器、プレミアム・ノベルティといった販促ツールの制作を主軸に、多くの販促キャンペーンの企画から施策実行を担当。2019年1月からVENECTに入社。
前職までの経験
以前は大学卒業後に新卒で入社したSP会社で営業、プランナー、社内サービス開発を担当していました。リアルを活用したプロモーション企画が主軸の会社だったので、マーケティングファネルでいうところの川下領域を担う売り場に着目した事業内容でした。商品を生活者に手に取って購入してもらう後押しとなる販促ツールは、直接生活者に訴求できるので”売る”に特化した手法でした。
就職活動時に広告業界に興味を持っていましたが、学生時代の自分はいち消費者として広告が本当に購買につながっているのか懐疑的だったので、”より直接的に購買に影響を与える”売る”に特化しているSP会社でマーケティングにチャレンジしてみたいと思っていました。
そこではクライアントに向けて制作すべきと考える販促ツールを提案し、クライアントが求める生活者層にダイレクトに訴求する仕掛けを考案してきました。その際、単に生活者が手に取るきっかけになるようなコピーやデザインはなにか?という生活者視点のみならず、店舗が使用しやすい販促ツールはどんな性質であるべきか?という流通視点も大事にしていました。これは販促ツールが店舗で力を発揮するためには、そのツール自体が耐久性に優れていて実際に取り扱う小売りが設置しやすいなど現場での使用環境も考慮する必要があることに加え、販促ツールに対する流通側の評価がブランドの棚取りにも影響するためです。特にPOP(Point of purchase advertisingの略、商品のセールスポイントや説明文などを伝えるもの、以下POP)は人が頻繁に触れたり、設置場所によって印刷が日焼けしたりもするため構造や加工など、企画段階から想像以上に思案するポイントが多かったです。
VENECTに入社した理由
店頭販促の提案なので売上など実績が確認しやすい環境かと思いきや、実情は真逆で、メーカー側が流通のセルアウトをタイムリーに把握できなかったり、できていても代理店には共有されないことも多く、販促ツールによってどれだけ実売につながったのか、設置率がどれほどあがったのかなどは効果検証が難しい状況でした。業界全体でみても店頭販促の施策効果を明確に数値化できていないことが課題になっていると感じていました。
そんな中で、私が転職を考え始めた頃はマーケティング業界においてもデジタル領域が急速に伸びてきていて、流行り物に乗っかったわけではないですがデータドリブンで再現性が高い提案が出来る点に関心を持っていました。
また当時は売り場のおもしろさを知る一方で、もっと売り場に訪れる前の生活者へのアプローチなど、よりマーケティングコミュニケーション全体に対して知識と経験を積みたいという気持ちになっていたのと、同時に検証と改善を繰り返せる環境でそれをやってみたいと思っていました。
そんな背景があり、VENECTにはマーケティング全体に影響を与えるプロジェクトに携わるチャンスがあったり、抜本的なマーケティング課題を抽出して支援していくスタイルなど、マーケティング全般に関してナレッジが豊富そうな会社だなと期待を膨らませて入社に至りました。
実店舗の店頭状況がわかった上で支援に携われるという点で、前職での経験は現行支援でも活きていると感じます。デジタル領域以外の前職経歴だからこそ「この数値だけを見て本当に実態が把握できるか」「データに表れない効果や価値もあるのでは」といった視点を常に持ち、ある意味で目の前の数値を信用しすぎず、実践的な提案が行えることも、自分の強みになるのではと考えています。
現在担当しているプロジェクトと役割
チームとしては、家電メーカーさんを3年強、マーケティングコミュニケーション領域のリードエージェンシーという立ち位置で担当させていただいています。コミュニケーション設計、クリエイティブ制作、アセット開発、実際の広告運用までをお任せいただいています。
その中で私は、全体を俯瞰して、プロジェクトがスムーズに進行していけるように監督する役割で、何か問題が起きたときにどう立て直すか、どう調整したらスムーズに進むか検討しています。クライアントからの与件に対して、パートナーや社内メンバーと協力しあい実行していくのですが、一口に与件といってもそれを達成するために複数の施策を採用することがほとんどなので、その分ステークホルダーや管理すべき項目も増え、日々奮闘しています。
提案内容に関しては、商戦ごとレポーティングをしているので都度ラーニングを次に継承していく形で精度を高めています。この商品はどういうターゲットに対し、どういうコミュニケーションを行って、その結果どんな態度変容が見込めるかという要素がおさえられた提案を意識しています。施策の主幹となる方針なので、その後のクリエイティブ制作やアセット開発などアウトプットを具体的にイメージングしながら進めるようにしています。
VENECTは手法先行型ではないマーケティング支援が一番の特徴で、最終的に選択した手法が単なるデジタル広告というだったとしても、まずは設定した目標やビジネス課題の解決のために最も効果的な手段はなにかをニュートラルに考えていきます。どういうコミュニケーションにするのか、その商品にはどういうターゲットがいて、どんなインサイトがあるからどんなコピーがはまるのか、どんなビジュアルが効果的かをロジックで語れることが重要だと思っています。
働く環境と社内について
メンバーは総じて仕事に対して責任感が強いと思います。特にアサインされているプロジェクトに関連する情報はお互いにシェアしあったり、毎朝広報から届くピックアップされた記事を読んだり、より良くしたい気持ちからきているものなのかなと感じています。また、自分は代理店の出身ですが、社内メンバーのバックグラウンドは多岐にわたっており、いわゆる事業会社とか代理店から提案を受ける側にいたメンバーもいるため、様々な視座を得られるのもVENECTの魅力だと思います。
最後に
私たちは「データを活用して、どのように人の心を動かすか」を追求しています。クライアントの先にいる生活者の心を動かし成果を生み出すことが、クライアントへの価値提供であると考えています。データに基づいたマーケティング施策は、結果などの数値の検証を繰り返し、再現性を高めることで、より良い成果を導きます。また成功体験だけではない様々なラーニングを共有し、各プロジェクトへ活かすことをVENECT全員が大切にしています。
クライアントと直接コミュニケーションが取れず、課題の具体的な共有や本質的な解決に至っていないとお悩みの方、VENECTで一緒にクライアントの課題解決へつながる仕事をしませんか?
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