- この記事でわかること
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- マーケティングにおけるフレームワークの意味
- マーケティングにフレームワークが欠かせない理由
- ビジネスに役立つフレームワーク6選
読了目安:6分
ビジネスでマーケティング戦略を練る場合、フレームワークを活用するシーンは多くあります。しかし、フレームワークの意味やフレームワークを活用するメリットがいまひとつわからない、といったマーケティング担当者の方もいるかもしれません。
この記事では、フレームワークがビジネスに欠かせない理由の解説や、マーケティングに使えるおすすめのフレームワークをご紹介します。自社で取り入れたいフレームワークを見つけるためにも、ぜひ参考にしてみてください。
フレームワークとは?
「フレームワーク」は枠組みや構造といった意味ですが、マーケティングにおけるフレームワークとは「定型化された考え方」を指します。フレームワーク毎にロジックが用意されており、用意された型に沿って考えることで、普段では思いつかない発想の創出や情報分析の効率化を図ることが可能です。
ビジネスでは数多くのフレームワークが活用されていますが、フレームワーク毎の目的を把握し、それぞれの効果を理解しておくことで、現状の課題解決や業務フローの改善につながるケースもよくあります。
マーケティングにフレームワークが欠かせない理由
ビジネスでフレームワークが欠かせない大きな理由として、チーム内の思考方法の差異を確認することができ、初動で課題認識や目的の共通認識を図ることができることが挙げられます。フレームワークを活用することで、個人の主観が混ざりにくくなり、効率的に協議を進められるようになります。また、普段では思いつかない発想の創出や情報分析にも効果的です。確立されたロジックに沿って考えることで、得たい結果を獲得しやすくなることも、フレームワークが活用される大きな理由です。
ビジネスに役立つフレームワーク6選
ビジネスにおいて活用シーンの多いフレームワークについて、6つご紹介します。
・MECE
・5フォース
・PEST分析
・ロジックツリー
・ピラミッドストラクチャー
・5W1H
フレームワーク毎の意味や、活用シーンも解説するので、ぜひ参考にしてください。
MECE
MECE(ミーシー)は、マーケット内の対象を分類する際に活用されるフレームワーク。MECEという言葉は「漏れや重複がない」状態を意味しており、「Mutually・Exclusive・Collectively・Exhaustive」の頭文字から取られています。
マーケティング活動での具体的な活用例は、販売する商品のターゲットを年齢・性別・居住地などで区分し、効率的にアプローチするための戦略を練る場合などがあります。MECEの考え方・進め方は、大きくわけると2通りあります。
- 全体から徐々に詳細を考えていく「トップダウンアプローチ」
- 細かな要素をグループ化しながら全体像を捉える「ボトムアップアプローチ
このフレームワークは、次に紹介する「5フォース分析」など、多くのフレームワークの基本にもなっています。
5フォース分析
5フォース(5F分析)とは、マーケットの中で以下5つの脅威を分析するフレームワークです。自社が新しく参入するマーケットにおいて、競合の強さを把握するためや、自社が採用するべき戦略を検討する場合に活用できます。
上記のように、5つに分類した脅威を理解することで、戦略立案時の精度向上を目指します。
PEST分析
PEST分析とは「Politics(政治)・Economy(経済)・Society(社会)・Technology(技術)」の頭文字から作られた言葉で、以下のような観点から取り巻く外部環境を分析します。自社製品を販売する市場の変化や販売機会の分析など、大局的な状況分析時に活用します。
ロジックツリー
ロジックツリーとは、物事の構成要素を段階的に細かく分解し、紐づく内容をツリー状に書き出すフレームワークです。構成要素の流れを可視化することで、課題の解決方法や、より高い成果を上げるための具体策を導き出します。マーケティング活動においては、課題を分析して要因を抽出する際や、取り掛かるべき具体的な解決策を明確化させたいときに活用します。
上記4つのツリーを使い分け、大枠の課題から具体的なタスクにまで落とし込みます。
ピラミッドストラクチャー
物事を分解してツリー状にする点ではロジックツリーと同じです。しかし、ロジックツリーが「思考内容」を可視化するフレームワークであることに対し、ピラミッドストラクチャーは物事の「根拠」を記載する点に違いがあるため、活用シーンも異なります。
ピラミッドストラクチャーは、結論が既に決定している場面でその根拠を列挙する際に使います。たとえば商品プレゼンの際に、おすすめの理由や根拠をそれぞれツリー上に可視化し、説明内容の説得性を強めます。伝えたい結論と根拠を明確に示せれば、社内のミーティングなどでも円滑なコミュニケーションが図れるようになるでしょう。
5W1H
5W1Hは上記6つの頭文字からとられており、分析したい事象に対して組み合わせることで要素の状況を明確にします。消費者の購入動機や見込み顧客となる消費者の心理・行動(カスタマージャーニー)を分析する際に活用できます。
上記4つのツリーを使い分け、大枠の課題から具体的なタスクにまで落とし込みます。
最後に
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