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ブランド認知度調査の進め方と
ポイントを徹底解説!

この記事でわかること
  • 定期的なブランド認知度調査の必要性
  • ブランド認知度調査を実施するタイミング
  • 具体的なブランド認知度調査の進め方
  • ブランド認知度調査を実施する際に意識するべきこと

読了目安:8分

ブランド戦略を検討する際には、まず自社や競合他社のブランドがどのようなイメージを持たれているのか把握することが大切です。本記事では、ブランド認知度調査の進め方や必要なステップ、押さえておくべきポイントをご紹介します。

目次

ブランド戦略を検討する際には、まず自社や競合他社のブランドがどのようなイメージを持たれているのか把握することが大切です。そのために役立つのがブランド認知度調査ですが、「どのように調査を進めればいいのかわからない」と悩む方は少なくないでしょう。
本記事では、ブランド認知度調査の進め方や必要なステップ、押さえておくべきポイントをご紹介します。ブランド戦略の構築を検討している経営者・企業担当者の方はぜひ参考にしてみてください。

ブランド認知度調査とは

ブランド認知度調査とは、自社および競合他社のブランドが生活者にどの程度知られているかや、どのようなイメージを持たれているのかを把握するための調査です。自社や競合他社のブランドが市場でどのようなポジションを確立しているのかが客観的にわかるため、より効果的なブランド戦略の検討が可能になります。自社が想定するブランドイメージを生活者が本当に抱いてくれているかどうかは、実際に調査しなければわかりません。
また、トレンドの変化や競合他社の登場などによって生活者からの印象が変化することも珍しくないでしょう。そのため、理想とする自社ブランドのイメージを確立・維持するためには、定期的なブランド認知度調査が必要となります。

ブランド認知度調査を実施するタイミング

ブランド認知度調査は、以下のようなタイミングで実施するのがおすすめです。

  • 新規事業を立ち上げるとき
  • 商品やサービスの売上が伸び悩んでいるとき
  • 商品やサービスのリブランディングを検討するとき

新規事業の立ち上げに際してブランド認知度調査を実施すれば、参入市場における競合各社のポジションを把握でき、自社が狙うべきポジションを見極めるのに役立ちます。経営者や担当者の感覚ではなく客観的なデータをもとにすることで、社内外に対して説得力のある事業戦略になるでしょう。
また、商品やサービスの売上が伸び悩んでいる場合にも、ブランド認知度調査の結果は打開策のヒントになりえます。自社ブランドの強み・弱みや競合他社の認知度を把握できるため、マーケットの実態に即した解決策を立案できるはずです。
さらに、時代の変化に合わせた「リブランディング」においても大きな価値を持ちます。一度ポジションを確立できても、生活者の価値観やトレンドの変化によって自社ブランドが「時代遅れ」になる可能性があります。
現在のマーケットに求められるブランド像を的確に把握するためには、自社・競合他社に関するブランド認知度調査が欠かせません。

関連記事:「リブランディングの進め方と成功のポイントを徹底解説

ブランド認知度調査の進め方

具体的なブランド認知度調査の進め方としては、以下の3ステップが重要です。

  • 調査対象者を決める
  • 調査項目を設計する

順番にポイントを見ていきましょう。

調査対象者を決める

まず、調査の対象者をしっかりと定義することが重要です。どれだけ認知度を正確に調査しても、想定するユーザー層と調査対象者がズレていれば、調査結果をもとに戦略を構築することはできません。また、調査の対象者が自社ターゲットの一部ユーザーに偏ってしまえば、マーケットの全体像を誤って捉えてしまう可能性もあります。ターゲット層を絞り込んだうえで、そのターゲット層の全体像が捉えられるよう調査を設計することが大切です。

調査方法を決める

調査対象者が決まったら、次に調査の方法を検討します。ブランド認知度調査では、インターネット調査とインタビュー調査を活用するのが一般的です。
インターネット調査は、比較的低いコストで多くのユーザーを調査できるのがメリットです。マーケット全体における自社や他社のブランド認知度・ブランドイメージを調査したい場合に適しているといえます。一方インタビュー調査のメリットは、特定の調査対象者に対して深くヒアリングできる点です。自社ブランドの顧客や一部地域の生活者など、一部のユーザーをより深掘りして分析したい場合に適しています。ただし、ユーザー1人あたりにかかる時間・手間が大きいため、マーケットの全体像を把握するといった目的にはあまり合わないでしょう。
ブランド認知度調査をなぜ実施するのか、目的を整理したうえで調査方法を決めることが大切です。

調査項目を設計する

調査の対象者と方法が決まったら、最後に調査項目を設計します。ブランド認知度調査では、「純粋想起」や「助成想起」によって認知度を測ります。
純粋想起の質問では、ヒントがない状態で調査対象者が思い浮かべるブランドを答えてもらいます。例えば、「スキンケアクリームと聞いて思い浮かべるブランドを5つ教えてください」といった質問です。一方助成想起を確認する場合は、ブランド名などを提示したうえで「このなかから知っているブランドを教えてください」といった質問になります。純粋想起と助成想起の質問を行うことで、競合他社を含めた各ブランドの認知度を把握できます。
そのほか、「このブランドをどこで知りましたか?」など認知経路を把握するための質問や、「このブランドに対してどのような印象を持っていますか?」などブランドイメージを問う質問も用意しておくとよいでしょう。

ブランド認知度調査のポイント

ブランド認知度調査は、次の4つのポイントを意識して進めましょう。

  • 競合と比較する
  • 多角的に調査する
  • 調査前に仮説を立てる
  • 定期的に調査する

それぞれのポイントを解説します。

競合と比較する

ブランド戦略を構築するうえで、競合他社の存在は無視できません。ブランド認知度調査を行う際は、自社のポジショニングだけでなくベンチマークとすべき競合ブランドについても調査しましょう。ターゲット層や商品・サービスの特徴が似ている競合ブランドをピックアップして調査に盛り込み、結果を比較することで自社ブランドの現状をより客観的に把握できます。

多角的に調査する

ブランドイメージはさまざまな要素によって構成されているため、多角的な調査が必要です。さまざまな角度から質問することで生活者が抱いているブランドイメージをより正確に把握できるため、認知度や印象だけでなく品質評価やブランドロイヤリティなど、多様な調査項目を用意しておきましょう。

調査前に仮説を立てる

ただ調査結果を確認するのではなく、調査前に仮説を立てておき、仮説と実際の結果を比較することも大切です。事前に仮説を立てておくことで自社の見立てとのズレを把握でき、調査後のアクションにつなげやすくなります。

定期的に調査する

ブランド認知度調査は一度実施して終わりではなく、調査結果をもとにブランド戦略を見直したうえで、定期的に変化を確認することが大切です。調査後のアクションによって意図した効果が出ているのか、市場に変化が起きていないかを把握しておかなければ、効果的なマーケティング施策をタイムリーに投下するのは難しくなります。ブランド戦略の効果を高めるには、定期的な調査と改善のアクションによってPDCAサイクルを回すことが大切です。

最後に

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