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PDCAサイクルによる新規事業改善の方法とポイントを徹底解説

新規事業を成功に導くためには、PDCAサイクルを使って計画から改善までの流れを仕組み化し、軌道修正をスピーディーに実行していくのが効果的です。本記事では、PDCAサイクルによる新規事業改善の方法とポイントを解説します。

この記事でわかること
  • PDCAサイクルとは何か
  • 新規事業におけるPDCAサイクルの重要性
  • PDCAサイクルによる新規事業改善の方法とポイント

読了目安:7分

新規事業を成功に導くためには、事業を立ち上げたあとに進捗を見ながら改善を繰り返し、軌道修正していく必要があります。PDCAサイクルを使って計画から改善までの流れを仕組み化すれば、新規事業の改善をスピーディーに実行できるでしょう。本記事では、PDCAサイクルによる新規事業改善の方法とポイントを解説します。これから新規事業に着手する方、新規事業の改善方法に悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

目次

新規事業におけるPDCAサイクルの重要性

ここでは、PDCAサイクルとはそもそも何か、そして新規事業においてPDCAサイクルがなぜ重要なのかを解説します。

PDCAサイクルとは

PDCAサイクルとは、Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)という4つのステップによって、状況を継続的に改善する手法です。

ビジネスをするうえでは、すべてが事前の想定通りに進むわけではありません。計画を実行したあと、想定していた結果とのズレを評価し、必要な改善策を検討・実施することで、軌道修正していく必要があります。

また、決定した改善策を実行した結果、期待した効果が表れているか確認するため、再度Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)のサイクルを回します。PDCAサイクルを繰り返し回すことで、常に過去よりよい状態を目指して改善の努力を続けられるため、ビジネスのさまざまな場面で取り入れられているのです。

新規事業においてPDCAサイクルが重要な理由

既存のビジネスと異なり、新規事業においては特に計画と実績の乖離が生じやすいといえるでしょう。既存事業ではマーケットの状況や数値的な見込みをある程度把握できていますが、新規事業では多くの要素が「予測」をもとに成り立っているため、計画とのズレが生じやすいのです。どれだけ綿密な計画を立てたとしても、状況に応じた軌道修正をスピーディーに実行しなければ、新規事業で成果を出すのは難しいでしょう。成果を生み出すまでに時間がかかってしまえば、最悪の場合撤退ということにもなりかねません。

PDCAサイクルによる新規事業改善の方法とポイント

ここでは、実際にPDCAサイクルを新規事業改善に活用する際のポイントとして、以下の5点をご紹介します。

  • 事前調査を入念に行う
  • 事業コンセプトをしっかり固める
  • 適切なKPIを設定する
  • 定期的な振り返りの機会を設ける
  • 意思決定のスピードを上げる

事前調査を入念に行う

PDCAサイクルを回すといっても、軌道修正の幅が大きくなれば、そのぶんコストや労力も大きくなります。特に、事業の前提となるマーケットの理解がずれていれば、全体的な戦略を見直す必要が生じます。そのため、事前に調査を入念に行うことで、正確なデータをもとに事業計画を構築することが大切です。インターネット上にもさまざまな情報があり、新規事業の戦略構築に活用できます。しかし、競合他社の現状やユーザーのニーズを把握するためには、独自調査による1次情報の取得が欠かせないといえるでしょう。ブランド認知度調査などを実施すれば、より正確に競合他社のポジションや自社が狙うべきターゲットを見定められるはずです。VENECTではブランド認知度調査も行っていますので、新規事業構築にあたってマーケットの調査が必要だと感じている方は、ページ下のお問い合わせフォームよりご連絡ください。

関連記事:「ブランド認知度調査の進め方とポイントを徹底解説!

事業コンセプトをしっかり固める

マーケットの調査と同様に、事業コンセプトの見直しも大きなロスになりかねません。例えば、新規事業を通じて生活者に提供する「価値」が変更となる場合、商品・サービスの企画やブランディング、ユーザーにアプローチするための施策などすべての活動を見直す必要が生じるでしょう。事業の軸がぶれないよう、まずはコンセプトをしっかり固めることが大切です。ブレることのない事業コンセプトのもと、施策レベルの活動に対してPDCAサイクルを回し、改善していくのが理想だといえます。

関連記事:「新規事業計画の立て方を5ステップで解説 説得力を高めるコツも紹介

適切なKPIを設定する

PDCAサイクルを回すためには、Check(評価)の時点で客観的な評価ができるよう、基準の設定が必要になります。部門ごとや施策ごとにKPI(重要業績評価指標)を設定し、明確な基準に基づいて評価できる状態にしておくことが大切です。事前にKPIを設定していなければ、担当者のさじ加減で評価を変えられてしまうため、事業がうまくいかなかった場合の撤退の判断が遅れてしまうといったリスクがあります。例えば、マーケティング活動であれば想定顧客へのリーチ数、問い合わせ獲得件数など、取り組み内容に合った適切なKPIを設定し、数値をフォローするようにしましょう。

定期的な振り返りの機会を設ける

PDCAサイクルが重要とわかっていても、振り返りの機会がなければ日々の忙しさに流されて実施できないものです。定期的な振り返りの機会を設け、PDCAサイクルの実行を仕組み化しましょう。担当者レベルの振り返りは週に1度、部門長レベルの振り返りは月に1度など、適切な頻度で実施することが大切です。

意思決定のスピードを上げる

PDCAサイクルでの振り返りによって改善策を立案しても、承認に時間がかかればスピーディーな改善はできません。新規事業をできるだけ早く軌道に乗せるためには、意思決定のスピードを上げ、PDCAサイクルを高速で回し続けることが大切です。具体的には、Check(評価)のために実施する会議・打ち合わせには責任者が出席する体制にしたり、経営層直轄型の組織に切り替えたりといった方法が考えられます。意思決定のスピードが上がれば、PDCAサイクルはさらに大きな効果を発揮するはずです。

最後に

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