DX推進に取り組む企業が増えているのは、ビジネスにおいて多くのメリットを享受できるからです。本記事では、企業がDXを推進する目的や具体的な実践事例をご紹介します。DXの推進に興味がある経営者・企業担当者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
- この記事でわかること
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- 企業がDXを推進する目的
- DX推進によって期待できる効果
- DXの具体的な実践事例
読了目安:7分
近年、DXという言葉をよく聞くようになったと感じる方は多いでしょう。DX推進に取り組む企業が増えているのは、ビジネスにおいて多くのメリットを享受できるからです。本記事では、企業がDXを推進する目的や具体的な実践事例をご紹介します。DXの推進に興味がある経営者・企業担当者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
企業がDXを推進する目的
DXとは、デジタル技術を用いてビジネスモデルや業務プロセスに変革をもたらすことです。そして、多くの企業がDXを推進しているのは以下のような目的のためです。
- 業務の効率化
- 社内システムの刷新
- 競争力の向上
- ビジネスチャンスの拡大
- 従業員満足度の向上
上記5つの目的について、以下で詳しく見ていきましょう。
業務の効率化
DXを実現することで、まず既存業務の効率化が見込めます。例えば、これまで時間や手間がかかっていた業務を自動化したり、システム上で業務が完結するようにしたりすれば、既存業務にかかる工数を削減できるでしょう。近年の日本企業は深刻な人手不足に直面しており、限られた人員でビジネスを拡大していくためには効率化が欠かせません。そのため、デジタル技術の活用による業務効率化の重要性が高まっています。
社内システムの刷新
日本企業では、業務に合わせて過剰にカスタマイズされ、複雑化・ブラックボックス化した「レガシーシステム」を長く使い続けている企業が少なくありません。レガシーシステムを使い続けていると、老朽化による脆弱性の高まりや管理コストの高騰など多くのデメリットが生じます。DXの目的には、このようなレガシーシステムからの脱却も含まれます。社内システムを刷新することで、脆弱性リスクや管理コストの低減を図れるでしょう。
競争力の向上
膨大なデータを扱えるようになると、多様化する顧客のニーズや購買傾向をより正確に把握できます。高度なデータ活用によって競争力の向上を図れるのも、企業がDXを推進する理由の一つです。情報化社会では顧客のニーズが多様化する傾向にあり、常に変化するニーズを正確に捉えるにはデータ分析が欠かせません。
また、DXによって業務を効率化することで生産性の向上が可能となり、結果的に価格競争力も高められるでしょう。ニーズに合致した商品をリーズナブルに提供できれば、企業としての競争力は大きく向上します。
ビジネスチャンスの拡大
AIやブロックチェーンなど次々と新しいデジタル技術が登場するなか、これらを積極的に取り入れることで新しいビジネスチャンスが見えてくる可能性もあります。また、高度なデータ分析や生産の効率化によって、これまでは実現不可能だったサービスが提供できるようになるかもしれません。
このように、DXは既存ビジネスの拡大だけでなく新たなビジネスを生み出す効果も期待できます。顧客のニーズや価値観の変化が激しい現代において、膨大な量のデータや新しい技術の活用によってビジネスの可能性を広げられるのはDX推進の大きなメリットです。
従業員満足度の向上
DXによって業務効率の向上やリモートワークの導入など働きやすい環境が整えば、従業員満足度の向上にもつながります。データの手入力といった単純作業ばかりでは、従業員のモチベーションは上がりにくいでしょう。業務を効率化することで、より創造的な仕事に人材を割り当てることが可能になります。また、残業時間や休日出勤の削減にもつなげることも可能です。従業員が仕事に面白さややりがいを感じられるようになれば、離職率の低下や採用競争力の向上が期待できます。
DXの具体的な実践事例
DXは大まかな概念であるため、具体的にどのような取り組みをすべきかイメージが湧かない方もいるでしょう。ここでは、DXの具体的な実践事例として以下の3つをご紹介します。
- チャットボットによる顧客対応の自動化
- 顧客データ分析の高度化
- ペーパーレス化・デジタル化の推進
順番に詳しく見ていきましょう。
チャットボットによる顧客対応の自動化
チャットボットは、テキストベースの自動応答ツールです。問い合わせの初期対応をチャットボットに任せれば、人手が不足するなかでも効率的に顧客の対応ができます。簡単な問い合わせならチャットボットが即座に回答や解決方法を提示できるため、顧客満足度の向上につながるでしょう。
人手不足によって顧客からの問い合わせに対応できなければ、ニーズの取りこぼしや顧客の離脱につながりかねません。初期対応の手段としてチャットボットを活用し、より高度な判断が必要な場合のみ担当者に回ってくる仕組みを構築すれば、人件費を抑えつつビジネスを拡大できます。
顧客データ分析の高度化
社内に多くのデータが蓄積されているにもかかわらず、それをうまく活用できていない企業は少なくありません。複数のシステムにまたがるデータを一元管理できるツールやデータ分析ツールを導入すれば、顧客データ分析の高度化が可能です。蓄積されたデータをさまざまな角度から分析することで、マーケティング活動の精度や効率を高められます。
また、顧客ニーズをベースにした新たなビジネスアイデアが生まれる可能性もあるでしょう。ただし、膨大な量の顧客データをうまく活用するには、マーケティングやデータ分析の知見が欠かせません。外部の専門家の知見を取り入れるなど、必要に応じて適切なアプローチを検討する必要があります。
ペーパーレス化・デジタル化の推進
DXにおいて実践しやすい事例の一つが、ペーパーレス化・デジタル化です。紙の書類をやりとりしていたり、データを手入力していたりする業務があるなら、電子承認やデータの自動取り込みが可能なツールを導入することで、業務効率化を実現できます。
ペーパーレス化やデジタル化は業務を効率化できるだけでなく、リモートワークなど場所に縛られない働き方の実現にもつながります。リモートワークの導入によって柔軟な働き方が可能になれば、従業員満足度の向上はもちろん、勤務先としての魅力が増すため人材獲得の面でもプラスの効果を期待できるでしょう。
最後に
マーケティングの戦略立案〜実行支援まで一気通貫で行うVENECTでは、マーケティング業務におけるDX推進の支援もおこなっています。業務効率化においてDX対応も欠かせません。 以下のお問い合わせフォームよりご連絡ください。
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