DXの推進に興味があるものの、具体的にどのように戦略を立てればよいかわからないという方は少なくないでしょう。本記事では、DX戦略の立て方を5ステップでご紹介するとともに、プロジェクトを成功に導くためのポイントも解説します。
- この記事でわかること
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- DX戦略の立て方
- DX戦略の構築に必要な要素
- 成功するDX戦略を構築するには
読了目安:7分
DXの推進に興味があるものの、具体的にどのように戦略を立てればよいかわからないという方は少なくないでしょう。DXプロジェクトで重要なポイントを押さえておかなければ、短期的な成果ばかりを追い求めてしまったり、コストに見合ったメリットを引き出せなくなったりする可能性があります。本記事では、DX戦略の立て方を5ステップでご紹介するとともに、プロジェクトを成功に導くためのポイントも解説します。DXプロジェクトに取り組もうと考えている企業経営者・担当者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
DX戦略の立て方を5ステップで解説
それではさっそく、DX戦略の立て方を以下の5ステップで解説します。
- 解決すべき課題を抽出する
- 自社の現状を整理する
- ビジョンを策定する
- ソリューションを選定する
- 具体的な計画に落とし込む
各ステップを順番に見ていきましょう。
解決すべき課題を抽出する
まず、何のためにDXを行うのかを明確にすることが大切です。DXプロジェクトの成功によって得られる主なメリットとしては、以下の5点が挙げられます。
- 業務の効率化
- 社内システムの刷新
- 競争力の向上
- ビジネスチャンスの拡大
- 従業員満足度の向上
人手不足への対策として業務の大幅な効率化を目指すのか、データ活用によって競争優位性を確保するのかなど、企業によってDXプロジェクトの主な目的は異なります。ただ世の中の流れに合わせてDXに着手するのではなく、「自社の課題は何なのか」「DXによってそれをどう解決するのか」を明確にする必要があります。
参考記事:「企業がDXを推進する目的とは?具体的な実践事例も解説」
自社の現状を整理する
DXプロジェクトで解決すべき課題が明確になったら、自社の現状を整理しましょう。DXによって改革を行うなら、まず既存ビジネスの状況や社内のリソースなどを正確に把握することが大切です。現状を正しく認識できていなければ、DXプロジェクトが計画通りに進行しても期待したメリットを享受できないかもしれません。業務の効率化を目指すなら、「どのようなプロセスで業務が行われているのか」「各プロセスにどれほどの時間がかかっているのか」「どの程度工数を削減できれば課題が解決されるのか」など、細かく分析していく必要があります。
ビジョンを策定する
次に、DXによって達成すべきビジョンを明確にします。既存業務の効率化や老朽化した社内システムの刷新、競争力の向上などを具体的な内容に落とし込みます。業務の効率化であれば、その業務にかかる時間を何%削減するのかなど、目標を数値に落とし込むことで必要なシステムやツールが見えてきます。また、新たに導入したツールによって得られた顧客データをビジネスチャンスの拡大につなげるケースなら、どのようにデータを活用してニーズを取り込むのかまで具体的に描く必要があります。ビジョンを明確にすることで費用対効果を検証しやすくなり、適切な投資判断が下せるようになるでしょう。
ソリューションを選定する
DXで実現すべきビジョンが明確になったら、課題の解決に必要なシステムやツールを選びます。社内の基幹システムを刷新する場合、関連部署とも密に連携し、全体最適を意識して仕様を決定していく必要があります。現場の理解が得られなければ、DXプロジェクトのスムーズな進行は難しくなるからです。なお、近年ではクラウド型のサービスなど安価に導入できるDXツールも登場しています。費用対効果を高められるよう、さまざまな選択肢を検討するのがよいでしょう。
具体的な計画に落とし込む
採用するソリューションが決まったら、具体的な計画に落とし込んでいきます。組織の立ち上げからシステム・ツールの導入まで、細かくアクションプランを策定しましょう。DXを推進する人材には、以下のようなスキルが求められます。
- デジタルスキル
- 企画力
- マネジメント力
- リーダーシップ
- コミュニケーション力
まずはこれらのスキルを備えた人材を育成・確保し、プロジェクト推進の中心人物として据える必要があります。
参考記事:「DX推進の必要性と求められるスキル デジタル人材を育成・確保する方法も解説」
成功するDX戦略を構築するために
DX戦略の構築においては、以下3つのポイントが重要です。
- 単なる効率化で終わらせない
- 長期目線で効果を見極める
- 必要なリソースを確保する
こちらも順番に詳しく解説します。
単なる効率化で終わらせない
システムやツールの導入によるIT化だけでは、DXとは呼べません。単なる効率化だけでなく、ビジネスモデルに変革をもたらすことを意識して戦略を立てましょう。例えば、新たなシステムやツールによって収集したデータを活かすことで、新たな顧客ニーズの取り込みや顧客満足度の向上が見込めるかもしれません。
参考記事:「DXの成功事例7選!大企業からベンチャーまで幅広く紹介」
長期目線で効果を見極める
また、DXプロジェクトは短期目線では投資金額に見合わないと判断されてしまいがちです。長期目線で企業にもたらすメリットを洗い出し、可能な限り数値化することで、正確に費用対効果を見極められるようにしましょう。そのためには、既存ビジネスにどのような変革をもたらすのか、明確にビジョンを策定しておくことが重要です。
必要なリソースを確保する
DXプロジェクトの成功には、投資予算はもちろん、必要な人的リソースの確保が重要です。しかし、社内にDXプロジェクトの推進に適した人材がいるとは限りません。場合によっては、外部のスペシャリストに入ってもらうのが効果的なケースもあるでしょう。社内のリソースを正確に把握し、不足する部分は補いながらプロジェクトを進めていく必要があります。
最後に
マーケティングの戦略立案〜実行支援まで一気通貫で行うVENECTでは、マーケティング業務におけるDX推進の支援もおこなっています。業務効率化においてDX対応も欠かせません。 以下のお問い合わせフォームよりご連絡ください。
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