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ペルソナ設定で重要な4つの属性と具体的な設定手順を解説

この記事でわかること
  • ペルソナ設定の意味
  • ペルソナ設定で重要な4つの属性
  • ペルソナ設定の手順

読了目安:7分

マーケティング施策を成功させるには、適切なペルソナ設定が不可欠です。ペルソナ設定がうまくできていない場合、どれだけマーケティング活動に注力しても成果が出にくくなります。本記事では、ペルソナ設定で重要な4つの属性を紹介したうえで、それらを活用した具体的なペルソナの設定手順を解説します。ターゲット層に刺さるマーケティング施策を投下したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

ペルソナ設定とは

ペルソナ設定とは、販売・マーケティング活動の対象となる「架空の顧客」を設定することです。以下のように、多岐にわたる属性を具体的に設定します。「特定の1人」になるよう、徹底的に細かく特徴を洗い出すことが大切です。

・年齢
・性別
・職業
・趣味
・価値観
・消費行動
・憧れている人
・生活スケジュール
・子どもの有無とその年齢
・よく利用するSNS
・好きなテレビ番組や雑誌
・愛用している商品ブランド
・仕事や家事で大切にしていること

「特定の1人」になるよう細かくペルソナ設定すれば、ターゲットとなる顧客の暮らしについてより鮮明なイメージが描けるようになります。そして、その顧客1人の悩みを解決すべく商品の細かい仕様や発信するメッセージを決めることで、特定のユーザーに刺さる商品ができあがるのです。
現代においては、万人受けするコモディティ化した商品・サービスでは生き残るのが難しくなっています。特定の顧客にターゲットを絞り、商品・サービスの開発やマーケティング活動に落とし込んでいくことが大切だといえます。

関連記事:「ペルソナの基礎知識|ターゲットとの違いや必要性、設定方法をご紹介

ペルソナ設定で重要な4つの属性

ペルソナ設定においては、以下4つの属性に注目することが大切です。

・デモグラフィック属性
・ジオグラフィック属性
・サイコグラフィック属性
・ビヘイビアル属性

各属性の意味や活用方法を見ていきましょう。

デモグラフィック属性

デモグラフィック属性とは、年齢・性別・職業・学歴・家族構成といった人口統計学上のデータによる分類を指します。商品やサービスを販売する際には、まずデモグラフィック属性によって大まかな特徴を絞り込みます。デモグラフィック属性を明確にすることで、マーケティング活動の方向性が定まります。

ジオグラフィック属性

ジオグラフィック属性とは、居住地や活動範囲など地理学的な統計データによる分類を指します。ジオグラフィック属性には国や都市などの地名だけでなく、気候や人口密度、対象となる地域の文化なども含まれます。同じ商品・サービスであっても、地域や気候、文化によって顧客の受け止め方は異なるからです。ジオグラフィック属性を設定することで、販売促進の効果を高めたり在庫量を適切にコントロールしたりといった対応が可能になります。

サイコグラフィック属性

サイコグラフィック属性とは、性格・価値観・信念・興味など心理的な要素による分類を指します。デモグラフィック属性やジオグラフィック属性が目に見える特徴やデータを対象とするのに対し、サイコグラフィック属性は「なぜその商品を買うのか」といった定性的な指標として機能します。
ニーズが多様化する現代では、サイコグラフィック属性による顧客の内面の把握が重要性を増しているといえるでしょう。同じ30代の主婦であっても、とにかく安い食材を求める人もいれば、価格は高くてもオーガニック食材にこだわる人もいます。サイコグラフィック属性の分析により、顧客が持つ無意識の欲求や本音(=インサイト)を把握できます。インサイトを把握することで、顧客の本質的なニーズに基づく商品開発・マーケティング施策立案が可能になるでしょう。

ビヘイビアル属性

ビヘイビアル属性とは、購入経験の有無や購入頻度、購入商品の傾向など顧客の行動パターンに基づく分類です。オンラインであればサイトへの訪問頻度や滞在時間、オフラインであれば店舗への来店頻度や購入商品などによってペルソナを設定します。
例えば、ミネラルウォーターの購入について考えると、「決まったブランドをECで定期購入」「たまたま目についたブランドをECで購入」「立ち寄ったスーパーで購入」「コンビニで見かけて購入」と、同じ商品の購入であっても回数や経路といった要素によって区分けができます。ビヘイビアル属性の設定により、販売チャネルやコミュニケーション手段の最適化が可能になるのです。

ペルソナ設定の手順

ペルソナ設定の手順について、以下3つのステップで解説します。
1.消費者の情報を収集する
2.共通する属性を整理する
3.共有できる形に言語化する
順番に見ていきましょう。

消費者の情報を収集する

ペルソナ設定においては、まず自社のターゲットとなるユーザーがどのような属性を持つのか調査することが大切です。デモグラフィック属性・ジオグラフィック属性・サイコグラフィック属性・ビヘイビアル属性という4つの観点で顧客を分類し、特徴を把握します。ブランド認知度調査によって、自社や競合の状況を可視化するのも有効な手段の1つです。各ブランドがユーザー層別にどのような認知を獲得し、支持されている理由があるのか洗い出すことで、適切なペルソナ設定とマーケティング戦略の立案が可能となります。
VENECTではブランド認知度調査も行っていますので、ペルソナ設定を含めたマーケティング施策の見直しを検討されている方は、ページ下のお問い合わせフォームよりご連絡ください。

共通する属性を整理する

次に、調査内容をもとにターゲットとすべきユーザーに共通する属性を整理します。特に、以下のポイントに注目しましょう。

・年齢
・性別
・職業
・居住地域
・価値観
・趣味
・購入傾向

共通点を整理することで、自社の商品・サービスのターゲットとなる主な顧客層を特定できます。適切なペルソナを設定できれば、そのぶんマーケティング施策が対象顧客に刺さりやすくなります。

共有できる形に言語化する

最後に、設定したペルソナを社内で共有できるよう言語化します。具体的なライフスタイルや行動パターン、価値観などを描写することで、ペルソナを「1人の人物」として設定することが大切です。関連する部門間で共通のペルソナをイメージできれば、商品・サービスの開発やマーケティング施策の立案といった取り組み全体に一貫性が生まれます。特定のターゲットに絞って発信された情報は、顧客の心により深く響き、大きな販売促進の効果を生むはずです。

最後に

マーケティングの戦略立案〜実行支援まで一気通貫で行うVENECTでは、変化を続ける生活者の生活様式に合わせたマーケティング支援を行い、顧客体験を設計することが可能です。 以下のお問い合わせフォームよりご連絡ください。

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