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店舗商品の新しい購入方法!
消費者のニーズに答えるBOPISとは?

この記事でわかること
  • BOPISの仕組み
  • Click&Collectとの違い
  • BOPISが注目されている理由
  • 新型コロナウイルス感染症による影響
  • BOPIS運輸による店舗に訪れてくれる消費者へのアプローチ
  • BOPISを利用する際の基本的な流れ
  • BOPISを導入するための条件

読了目安:7分

新型コロナウィルス蔓延の影響により、消費者行動にも変化が生じたことで、店舗商品の販売方法も進化しています。そんな時代の中、ネットで注文した商品を店舗で受け取れる仕組み「BOPIS(ボピス)」が、国内でも注目されつつあります。
この記事では、BOPISの仕組みや導入時の条件など、導入検討している事業者の方に必要な情報をまとめました。「ECだけ」や「実店舗だけ」で完結させない、BOPISのメリットについて把握されたい方はぜひご確認ください。

目次

BOPISの仕組み

BOPISとは「Buy Online Pick-up In Store」の略で、オンライン(インターネット、アプリケーション)で購入した商品を実店舗で受け取る仕組みのことを指します。ECサイトなどで商品購入する際に、受け取り方法で「店舗受け取り」を選択できるようにするのがBOPISです。

顧客は自身で訪問日時を指定し、店舗に訪問することで商品を受け取れます。BOPISの仕組みを活用することで、送料負担をなくしたい方や、店舗で店員と対話しながら商品を受け取りたい方など、一定のニーズに応えられるようになる点が特徴です。また、消費者にとっては店員と接触をしなくても商品を受け取れるメリットがあります。

関連記事:BOPIS導入のメリットとフローとは?

Click&Collectとの違い

BOPISと混同されがちな言葉に「Click&Collect」があります。Click&Collectとは、インターネットで注文した商品を自宅以外の場所で受け取ること全般を意味するため、コンビニ受け取りやロッカー受け取りなども対象となります。つまり、Click&Collectの中にBOPISが含まれているとも認識して差し支えありません。

また、Click&Collectは基本的にECサイトと同様の扱いとし、売上管理や在庫管理もECサイト側で管理することが一般的です。対してBOPISは、商品の在庫管理や受け渡しを店舗で行うことから、企業によってはECではなく店舗側で売上管理をする場合もあります。

BOPISが注目されている理由

生活様式の変化によって、ECを中心とした購入方法にシフトしていった中、実物の店舗商品を見て、好きな時に商品を受け取れる実店舗の重要性も再認識されています。今BOPISが注目される理由について、大きく2点の要因に分けてご紹介します。

新型コロナウイルス感染症による影響

新型コロナウイルス感染症の流行は、消費者の生活をリアルからオンラインに比重を変えるきっかけとなりました。ECの市場規模は年間10〜12%の成長率で成⻑しており、それにともないBOPISの仕組みも注目されるようになりました。

日本よりもBOPISが浸透している北米では、成人の買い物客では50%以上が利用しているというデータもあります。しかし、ECサイトの利用者が増加する一方、配送業者の人不足などで、欲しい時に商品が受け取れないといった事態もたびたび聞くことが増えてきています。BOPISでは、購入・受け取りを自分の好きなタイミングにできるため、ECとリアルのいいとこどりができる仕組みとも言えるでしょう。

店舗に訪れてくれる消費者へのアプローチが可能

BOPISでは、商品の受け取り時に対面でのアプローチが可能です。対面接客ならではの顧客体験を提供できることは、ECサイト完結の購入方法しかない企業との差別化を図ることにもつながります。たとえば、店舗に訪れた方に、店舗でしか取り扱ってない商品をアップセルすることも可能です。営業機会の獲得は、企業にとって大きなメリットとなるでしょう。

消費者としても、現物を手に取った際に、店舗担当者に直接商品についての説明を聞けることで、心理的にも安心感が生まれます。また、普段の営業時間が短い店舗でも、なかなか営業時間内に店舗商品を目にできない層に対して、BOPISを活用することでアプローチが可能となります。

BOPISの流れ

BOPISを利用する際の基本的な流れは以下の通りです。

・顧客がオンラインで商品を注文後、希望の受け取り店舗や時間を指定する
・注文を受けた店舗は商品を用意し、受け取りカウンターや専用ロッカーに設置する
・顧客が店舗で注文商品を受け取る

顧客はECサイトなどオンライン上で商品を見つけたら、購入画面から商品受け取り方法で「店舗受け取り」を選択します。店舗は注文を確認したのち、店舗商品の在庫を確認し、顧客が来訪する日時に受け渡しできるように準備を進めます。担当者が店舗で直接渡す以外の受け渡し方法として注目されているのが、BOPISに対応したロッカーを活用する方法です。顧客はQRコードや暗証番号で解錠することで、用意された店舗商品を自由なタイミングで受け取れるようになります。

BOPISを導入するための条件

オンライン・オフラインで変わらない顧客体験「OMO」を実現させるため、BOPIS導入を検討する企業も増加してきていますが、導入にはクリアしなければならない条件もあります。ここでは2点の条件をご紹介します。ECサイトと実店舗の両方を持っているインターネット上で購入してもらうためのECサイト、受け取り場所として提供する実店舗、BOPISの仕組みを成立させるためにはどちらも持っておくことが最低条件になります。ECサイトは、BASEやSTORESのようなASPカートを活用することで、知識のない方でも簡単に立ち上げられます。

関連記事:
自社ECの メリット・デメリットについて徹底解説
ECを始めるには? ECサイトの開発方法の種類を解説

VENECTではBOPIS導入の支援も行なっていますので、開発段階で検討している方などは、ページ下のお問い合わせフォームよりご連絡ください。

リアルタイムな在庫管理ができている

顧客の希望日時に受け渡しができないといった事故を未然に防ぐため、ECサイトから入った注文情報はリアルタイムで連携される必要があります。基本的には、ECサイトとシステム化させた在庫情報を連携させ、在庫切れがある商品は注文できないようにしておくことが望ましいです。

また、注文が入った段階で在庫からも品数を減らすようなシステムになっていれば、属人的な管理で起こるミスを防止できます。店舗内で在庫管理している場合もあれば、別場所で管理していることもあるかと思いますので、店舗運用に合わせた連携方法を構築する必要があります。

迅速なロケーション管理ができている

ロケーション管理とは、倉庫など在庫管理場所の中で、商品の保管場所を管理する手法です。BOPISの場合は、商品の配送先が決まった店舗になるため、ロケーション管理をしておくことで、出荷作業はより効率化します。出荷商品のピッキングがスムーズになると、店舗への配送も早くなり、顧客への商品受け渡しでロスが生まれなくなります。

商品数が多い場合、ロケーション管理には在庫管理システムを活用したほうがよいでしょう。在庫管理システムには、クラウド型やパッケージ型などの導入方法や、ソフトの内容が汎用型か特化型などさまざまな違いがあります。はじめて導入する場合は、慎重に選ぶようにしましょう。

最後に

マーケティングの戦略立案〜実行支援まで一気通貫で行うVENECTでは、変化を続ける生活者の生活様式に合わせたマーケティング支援を行い、顧客体験を設計することが可能です。 以下のお問い合わせフォームよりご連絡ください。

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