- この記事でわかること
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- KPIの意味
- KPIとKGIの違い
- KPIを設定するメリット
- KPIの設定方法
- KPIを設定する際の注意点
読了目安:6分
目標達成をするうえで、KPIは欠かせない指標の一つです。しかし、KPIという言葉を聞いたことがあっても、実際に何を意味しているのか、また設定するメリットまで理解できていない方もいらっしゃるかもしれません。この記事では、KPIの意味をはじめ、メリットや具体的な設定方法、注意点などについて解説します。
KPIとは?
KPIとは、Key Performance Indicator(キーパフォーマンスインジケーター)の略で、「重要評価指標」と呼ばれる指標です。KPIは最終的な目標を達成するための「中間目標」として設定されます。
例えば、「年度末に売上を前年比で30%アップする」という目標を考えたとき、「認知を高める」「リピートを増やす」などの対策が必要になります。認知を高めるために「1ヶ月でSNSのフォロワーを1,000人増やす」、リピートを増やすために「不満点や要望を1ヶ月で20件集める」といった施策ごとの目標がKPIです。施策ごとや部署ごとなど必要に応じて、複数のKPIを設定できます。
KGIとの違い
KGIとは、Key Goal Indicator(キー ゴールインジケーター)の略で、「重要目標達成指標」と呼ばれる指標です。先ほどの例で考えると、「年度末に売上を前年比で30%アップする」という最終的な目標がKGIに該当します。KGIの設定方法や注意点については、下記の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
関連URL:「KGIとは?設定するメリットや方法、注意点を分かりやすくご紹介」
KPIを設定するメリット
KPIを設定するメリットは下記の通りです。
- 最終目標を達成するまでに必要な道筋が明確になる
- 共通認識をもてる
- PDCAを円滑に回しやすくなる
- 適切な評価につながる
- 育成の指標になる
KPIを設定することで、目標達成に向けたロードマップが成立します。また、KPIを共有すると、組織全体で共通認識をもてるメリットがあります。さらに、KPIに適切な期限設定を設けると、PDCAを円滑に回すことが可能になり、適切な分析ができるようになります。分析において達成状況を的確に把握できるだけでなく、数字で判断できるため、評価基準を統一することが可能です。適切な評価により、個人の伸ばすべき能力が明確になり、克服すべき課題が見いだせます。そのため、育成において重要な指標です。
KPIの設定方法
KPIは、以下の手順で設定します。
- KGIを設定する
- KGIを達成するために必要な要因を明確にする
- 要因に応じて適切なKPIを設定する
例えば、ECサイトでKPIを設定するとき、KGIを「年間で500万円の売上を達成する」にしたとしましょう。ECサイトで売上を増やすには、サイトに訪問するユーザー数(セッション数)、リピート率、SNSからの流入といった対策が考えられます。これらの要因に関してKPIを設定するイメージになります。
KPIを設定する際は、以下のSMARTの法則を活用すると分かりやすいでしょう。
- Specific(明確に)
- Measurable(測定可能)
- Achievable(達成可能)
- Relevant(関連性のある)
- Time-bound(期限を明確に)
ECサイトのセッション数の例でSMARTの法則にあてはめると、以下のような設定が可能です。
SMARTの法則にあてはめると、現実的に達成できるビジョンがはっきりと見えるようになります。
KPIを設定する際の注意点
KPIを設定する際は、以下の3点に注意しましょう。
- KGIに関係するKPIを設定する
- KPIの数は最低限にする
- 定期的にKPIを見直す
ここからは、いずれもの注意点について詳しく解説します。
KGIに関係するKPIを設定する
SMARTの法則にもある通り、KPIはKGIと関連性を持たせることが重要です。KGIと関連性がなければ、最終目標を達成することはできません。また、進むべき道筋がはっきりと見えなくなる可能性があり、組織で共通認識がもてなくなります。「KGIを達成させるためのKPI」という認識をもっておきましょう。
KPIの数は最低限にする
KPIはKGIと関連して施策ごと、部署ごとなど複数に設定することが可能です。しかし、KPIの数があまりにも多いと、以下のようなデメリットが生まれてしまいます。
- 一人ひとりのタスクが増える
- 管理の負担が増える
- 分析の負担が増える
細分化しすぎず、3〜5つ程度からスタートし、必要に応じて増減させていくとよいでしょう。
定期的にKPIを見直す
市場や世界情勢が変化するスピードが早いため、状況に応じてKPIを見直すことも大切です。KGIが変わればKPIも変化します。また、施策自体を見直さなければならない場合もあるでしょう。変化をすばやく察知して柔軟に対応できるよう、組織の基盤を整えておくことが重要です。
最後に
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