- この記事でわかること
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- KGIの意味
- KGIとKPIの違い
- KGIを設定するメリット
- KGIの設定方法
- KGIを設定する際の注意点
読了目安:6分
KGIの重要性について分かっていても、有効なKGIの設定方法までは把握できていないという方も中にはいると思います。KGIを正しく設定すると、事業の成長や組織の行動にも変化が生まれるため、理解しておくことが大切です。この記事では、KGIの意味や設定するメリット、注意点について解説します。
KGIとは?
KGIはKey Goal Indicator(キー ゴール インジケーター)の略で、「重要目標達成指標」を表します。
例えば、「プロジェクトを実施して売上〇〇を達成する」という目標があるとしましょう。このとき、プロジェクトを通して達成する売上金額がKGIです。つまり、KGIは「最終的に達成させる目標」を意味します。
一般的には、以下のような指標がKGIに設定されます。
- 施策全体で達成する売上
- 最終的に達成する売上
- 会員数
KGIを設定すると、ゴールとなる目標が明確になります。
KPIとの違い
KPIとは、Key Performance Indicator(キーパフォーマンスインジケーター)の略で「重要評価指標」と呼ばれる指標です。KPIは最終的な目標を達成するために、途中で行う施策ごとの目標として活用されます。つまり、KPIはKGIを達成するための「中間目標」です。KPIについて詳しく知りたい方は、下記の記事も併せて目を通してみてください。
関連URL:
「家電販売における適切なKPI設計のポイント」
「化粧品ブランドにおける実売上につなげるためのKPI設計手法」
「10ステップでできる!売上と相関性の強いKPI設計方法とは?」
KGIを設定するメリット
KGIを設定するメリットは下記の通りです。
- 組織全体で明確な共通認識を持てる
- 振り返り(分析) がしやすくなる
- すばやい改善アクションができる
- 適切な教育に役立てられる
最終目標が明確になると、社内の全員が同じ目標に向かって進めるようになります。また、目標に対して現在どのくらい達成できているのか、進捗状況の把握も可能になります。さらに、目標数値を達成するために何が足りないのかなど、振り返りがしやすくなるのもKGIを設定するメリットです。具体的な要因が把握できれば、よかった点や反省点などを改善アクションや適切な指導につなげられます。結果、組織全体が成長できるでしょう。
KGIの設定方法
KGIを設定する際の流れは以下の通りです。
- 数値目標を決める
- 達成するために必要な要因を明確する
- 施策ごとにKPIを設定する
- 施策ごとに必要な行動を明確にする
- 定期的に分析する
上記の流れを踏まえてKGIの設定例を見ていきましょう。例えば、KGIを「年度末の売上を前年比で40%アップさせる」に設定したとして、KGIを達成するために必要な要因として、自社の認知を増やすことが挙げられます。KGIを踏まえて、KPIを設定します。
1つ目のKPIを「SNSのフォロワー3,000人を達成する」に設定した場合、KPIを達成するために取れるための具体的な行動は、「ホームページなどの自社のメディアにSSNのリンクを設置する」や「SNSを運営する専門チームを設立する」などが考えられます。また2つ目のKPIを「第一四半期で売上10%アップを達成する」に設定した場合、こちらのKPIを達成するための具体的な行動は、「キャンペーンを行いSNSから5%の購入を実現する」や「SNSからの購入者に特典を用意して3%のリピートを達成する」などが考えられます。
KGIの達成に必要なKPIが具体的であるほど、目標達成に向けた一人ひとりの行動が明確になります。
KGIを設定する際の注意点
KGIを設定するとき、以下の3点に気をつけることで、達成できる可能性が高まります。
- 定量化できる指標を設定する
- 現実的に達成可能なKGIを設定する
- 達成までの期限を設定する
ここからは、3つの注意点について詳しく見ていきます。
定量化できる指標を設定する
定量化とは数値で表すことを意味しています。KGIを設定する際は、売上金額や会員数など具体的な数値を指標にすることが重要です。金額・割合・人数・点数など数値化できる要素はたくさんあります。KGIが抽象的だと、精度のある効果測定はできません。また、達成できた要因や達成できなかった要因を正確に判断するのが難しいため、同じ失敗を繰り返してしまう可能性もあります。
現実的に達成可能なKGIを設定する
KGIは、現実的に達成可能な数値を設定しましょう。例えば、明確な根拠もないのに「前年度の売上対比200%」という目標を設定するのはNGです。漠然とした数値では従業員の理解も得にくいでしょう。人員や環境を考慮し、現実的に達成可能な数値を設定することが大切です。また、環境の変化によって達成が見込みにくいと判断した場合は、再設定する柔軟な対応も欠かせません。
達成までの期限を設定する
目標の数値を設定する際には、数値だけでなく「いつまでに」といった期限も決めておきましょう。期限があることで、行動計画の立案や進捗確認がしやすくなります。また、振り返りを行う時期も具体的に設定することで、KGIの達成に必要なPDCAを回しやすくなります。
最後に
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