ブランディングにおいて、デザインはブランド保有者が意図したイメージを生活者に伝えるための重要な役割を担います。本記事では、ブランディングにおけるデザインの役割と効果的なデザインに仕上げるためのポイントを解説します。
- この記事でわかること
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- ブランディングの意味
- ブランディングにおけるデザインの役割とは
- ブランディングデザインがもたらす効果
- ブランディングデザインの構成要素
- ブランディングに効果的なデザインを作る方法
読了目安:8分
ロゴやパッケージなど生活者の目に触れるものには、ブランドイメージが伝わるデザインを採用することが大切です。しかし、ブランディングにおいてデザインが重要なことはわかるものの、具体的にどのようにデザインに落とし込めばよいかわからないという方も多いのではないでしょうか。本記事では、ブランディングにおけるデザインの役割と、ブランディングに効果的なデザインを作るためのポイントを解説します。これからブランディングデザインに携わるという方は、ぜひ参考にしてみてください。
ブランディングにおけるデザインの役割とは
はじめに、ブランディングにおいてデザインが担う役割について、以下の2点で解説します。
- そもそもブランディングとは
- ブランディングにおけるデザインの役割とは
順番に見ていきましょう。
そもそもブランディングとは
ブランディングとは、自社が保有する商品ブランド・サービスブランドのイメージや価値を明確にし、生活者に認識してもらうための活動です。ターゲットとなる生活者にブランドを認知してもらい、よいイメージを持ってもらうことで他社との差別化を図ります。ブランディングでアピールすべき要素としては、以下の4つが挙げられます。
- ブランドがもたらすベネフィット
- ブランドの個性
- ブランドの情緒・体験
- ブランドのストーリー
上記のようなポイントに独自性を持たせてアピールすることで、効果的なブランディングが可能となります。
関連記事:「ブランディングとは?意味や目的、流れをわかりやすくご紹介」
ブランディングにおけるデザインの役割とは
ブランディングにおけるデザインは、ブランドの保有者が意図したイメージを生活者に伝えるための視覚的な役割を担います。ブランドがもたらすベネフィットや個性、ストーリーなどが感じられるデザインを採用することで、ブランドイメージの定着や認知拡大を目指します。ロゴや商品のパッケージはもちろん、Webサイトや広告クリエイティブのデザインも、ブランディングを構成する重要な要素です。人は情報の大部分を視覚から得ているといわれており、ブランディングにおいてデザインは重要な役割を果たします。
ブランディングデザインがもたらす効果
ブランディングをうまくデザインに落とし込めば、以下のような効果が期待できます。
- 一貫したブランドコンセプトの発信
- 競合ブランドとの差別化
- ブランド認知度の向上
デザインに使用するロゴやカラー、フォントなどを統一すれば、企業やブランドについて一貫したイメージを与えることが可能となり、生活者の印象に残りやすくなります。デザインを通してブランドの強みをアピールできれば、競合ブランドとの差別化も可能です。また、ブランディングデザインを整えたうえで生活者とのタッチポイントを多く作ることは、ブランドの認知度向上にもつながります。
ブランディングデザインの構成要素
ここでは、ブランディングデザインの構成要素として以下の4つを見ていきましょう。
- ブランドロゴ
- パッケージ
- Webサイト
- 広告クリエイティブ
それぞれの要素が担う役割や重要性について解説します。
ブランドロゴ
ブランドロゴは、ブランドを象徴するシンボルマークの役割を担います。企業やブランドの「顔」になるものであり、パッケージやWebサイトなどさまざまな媒体に使用することでブランド認知の拡大につなげやすくなります。小さなサイズで使用するケースもあるため、コンセプトや理念をうまく取り入れながらも可読性の高いデザインを採用するのがポイントです。
パッケージ
商品を包装するパッケージは、店頭で手に取ったり、インターネットで閲覧したりする際に生活者が直接触れるものであり、ブランドに関するさまざまな情報を伝えます。特徴がなく、ブランドイメージの伝わらないパッケージデザインでは、生活者の目を引くのは難しいでしょう。近年ではパッケージそのもののデザインだけでなく、環境に配慮した素材を使用したり簡素化したりすることもブランディングの1つのアイデアとなっています。
Webサイト
商品やサービスを比較検討する際、Webサイトをチェックする方は多いでしょう。ブランディングにおいては、Webサイトのデザインも重要な要素となります。コンセプトや伝えたいイメージを反映した色・フォントを採用し、ブランドの世界観を表現します。近年はSNSやWebサイトといったデジタルメディアとの接触時間が長いユーザーも多く、ターゲット層によってはテレビCMよりもデジタルマーケティングのほうが高い成果を得られることもあるほどです。そのため、ブランディングの1つとしてWebサイトのデザインにも力を入れることが大切です。
関連記事:「デジタルマーケティング戦略とは」
広告クリエイティブ
バナーや動画など、広告宣伝に使うクリエイティブもブランドイメージを伝えるための重要な要素です。デジタルマーケティングが浸透した現代では、Web広告はターゲットユーザーとのタッチポイントを効率的に作るためのツールとして存在感を増しており、クリエイティブもブランディングにつながるデザインで制作することが求められます。
ブランディングに効果的なデザインを作るには
ブランディングに効果的なデザインを作るには、以下の2点が重要です。
- ブランディングの明確化
- タッチポイントの整理
順番に見ていきましょう。
ブランディングの明確化
ブランディングに効果的なデザインに仕上げるためには、そもそものコンセプトを明確にしておくことがもっとも重要です。顧客にアピールすべき内容が明確になっていなければ、デザインに落とし込むことはできません。自社ブランドに適したターゲットを選定したり、アピールすべき価値を見出したりするためには、インターネット上の情報を調べるだけでは十分とはいえないでしょう。競合他社を含めたブランド認知度調査などにより、マーケットを分析することが大切です。
マーケットの詳細な分析結果があれば、自社が狙うべきポジションを見極め、ブランディングに落とし込むことが可能となります。VENECTではブランド認知度調査も行っていますので、自社や競合他社の立ち位置を把握したうえでブランディングに落とし込みたいという方は、ページ下のお問い合わせフォームよりご連絡ください。
タッチポイントの整理
ロゴやパッケージだけでなく、生活者の目に触れるものはすべてブランディングデザインを構成する要素となります。ターゲットとなる生活者にどのような形で接触するのかを想定したうえで、必要な制作物を洗い出し、それぞれに適したデザインに仕上げることが大切です。WebサイトやWeb広告といったデジタルの制作物に加えて、チラシやショップカード、名刺など紙媒体を用いるケースもあるでしょう。
事業の形態や特性にあわせ、必要な制作物とそのデザインを検討する必要があります。そのためには、デザインの制作に携わる外部委託先の選定も重要になるでしょう。ブランディングデザインに知見のある企業を起用することで、ブランドイメージをうまく反映した効果的なデザインに仕上がる可能性が高まります。
最後に
マーケティングの戦略立案〜実行支援まで一気通貫で行うVENECTでは、変化を続ける生活者の生活様式に合わせたマーケティング支援を行い、顧客体験を設計することが可能です。 以下のお問い合わせフォームよりご連絡ください。
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