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マーケティング戦略と経営戦略の違いとは?
それぞれの立案方法も解説!

この記事でわかること
  • マーケティング戦略と経営戦略の違い
  • マーケティング戦略の具体的な立案方法
  • 経営戦略の具体的な立案方法

読了目安:7分

マーケティング戦略は企業の成長を左右する重要なものですが、経営戦略とは位置づけが異なるものです。本記事では、マーケティング戦略と経営戦略の違いに加え、それぞれの具体的な立案方法を解説します。

目次

マーケティング戦略は企業の成長を左右する重要なものですが、経営戦略とは位置づけが異なるものです。将来の事業計画を立てるにあたって、マーケティング戦略と経営戦略をどう使い分ければよいか悩む方もいるでしょう。本記事では、マーケティング戦略と経営戦略の違いに加え、それぞれの具体的な立案方法を解説します。経営やマーケティングに携わる経営者・企業担当者の方は、ぜひ参考にしてみてください。

マーケティング戦略と経営戦略の違い

ここでは、マーケティング戦略と経営戦略の違いについて以下3つのポイントで解説します。

  • マーケティング戦略とは
  • 経営戦略とは
  • マーケティング戦略と経営戦略の違い

マーケティング戦略とは

マーケティングとは、商品やサービスが売れる仕組みを作る活動のことです。そのために、生活者のニーズを捉えたうえで、誰にどのような価値をどのように届けるかといったアプローチをまとめたものがマーケティング戦略となります。マーケティング戦略は、事業単位や商品・サービス単位で策定するケースが多いでしょう。戦略策定においては、市場を細分化(セグメンテーション)したうえでターゲットを定め(ターゲティング)、自社の立ち位置を明確にする(ポジショニング)ためのSTP分析や、Product(製品・サービス)・Price(価格)・Place(流通)・Promotion(販促活動)を整理する4P分析などのフレームワークを活用するのが効果的です。

競合他社にはない独自性をどの部分で生み出すのか、それを生活者に伝えるためにどのようなアプローチをとるのか、企画や開発、営業、広告宣伝など多岐にわたる部門が協力して戦略を構築・実行する必要があります。

関連記事:「STP分析とは?マーケティング戦略に役立つフレームワーク

関連記事:「4P分析を徹底解説!効果的なマーケティング戦略を立てる方法もご紹介

経営戦略とは

経営戦略は、企業全体としての目的・目標を達成するために立てるものです。マーケティング戦略とは違い、すべての事業を含めたヒト・モノ・カネといったリソースの配分を決めるのが主な役割だといえます。経営戦略は全社戦略・事業戦略・機能戦略という3段階に分けて策定されるのが一般的です。

まずは経営層が中心となって企業としてのミッションやビジョン、目標をまとめた「全社戦略」を作ります。全社戦略の方向性が変われば、事業戦略や機能戦略にも大きく影響するため、最初に内容を固めておく必要があるのです。そのうえで、事業戦略では各事業において競争優位を生み出し、継続的に利益を生み出すための戦略を作成します。さらに、機能戦略では全社戦略と事業戦略を踏まえ、営業や生産、人事といった各組織の機能ごとに必要なアクションをまとめていきます。

全社戦略・事業戦略・機能戦略という3つの戦略の整合性が取れていなければ、各事業を推進するうえで意見の不一致や対立が起こりやすくなり、スムーズな企業経営が難しくなるでしょう。すべての戦略をうまく連動させることで初めて、企業が持つリソースを最大限に活用でき、ミッションやビジョンを実現できる可能性が高まります。

マーケティング戦略と経営戦略の違い

マーケティング戦略が特定の事業や商品・サービスにフォーカスしているのに対し、経営戦略は会社全体の最適化を図るという点が最大の違いだといえるでしょう。マーケティングは「商品やサービスが売れるための仕組みづくり」であることから、関連する部門がある程度限られるのに対し、経営戦略はバックオフィスを含めた全部門が対象となります。

ただし、マーケティングといっても販売部門や広告・宣伝部門だけが携わるものではなく、生活者のニーズを捉えた商品・サービスを提供するために企画や開発、調査、カスタマーサービスといった幅広い部門を巻き込んで実行していく必要があります。「マーケティング」という言葉にとらわれることなく、幅広い視点で戦略を検討していく姿勢が重要だといえるでしょう。

関連記事:「マーケティングを徹底解説 重要性や成功させる方法を理解しよう

マーケティング戦略・経営戦略の立案方法

それでは、マーケティング戦略と経営戦略、それぞれの具体的な立案方法を見ていきましょう。

マーケティング戦略の立案方法

マーケティング戦略を立てるためには、まずマーケットの調査が欠かせません。インターネット上での情報収集も重要ですが、それだけでマーケティング戦略の策定に必要なデータがすべて集まることはほとんどないといえます。調査が不十分なまま戦略を立てた結果、ニーズが想定より小さかったり、自社のポジショニングが想定と違ったりすれば、マーケティング活動全体を構築し直す必要が生じてしまいます。すでにコストをかけて施策の準備を始めていた場合、後戻りが難しいケースも出てくるでしょう。そのため、生活者のニーズや自社・競合他社のブランド認知度をしっかり調査したうえで、客観的なデータをもとにSTP分析や4P分析を行い、マーケティング戦略を構築することが重要だといえます。

VENECTではブランド認知度調査も行っていますので、客観的なデータを集めたうえでマーケティング戦略に落とし込みたいという方は、ページ下のお問い合わせフォームよりご連絡ください。

経営戦略の立案方法

経営戦略を立てるためには、まず企業としての理念やミッションを明確にする必要があります。競合他社がいるなかで自社が社会や生活者にもたらす価値はどのようなものか、指針を定めることが重要です。自社を取り巻く環境を「強み(Strength)・弱み(Weakness)・Opportunity(機会)・Threat(脅威)」という4つの要素で整理する「SWOT分析」など、フレームワークをうまく使うことで目指すべき方向性が見えてくるでしょう。そのうえで、定めた目的や目標を達成するために最適なリソース配分を検討していきます。

各事業の戦略をそれぞれ策定するだけでは部分最適に陥ってしまうため、まずは企業としての全社戦略をしっかり固めることが重要です。そして、全社戦略から事業戦略、さらに機能戦略へと徐々に細かく落とし込んでいくことで、会社全体が同じ目標に向かって活動する状態を作り上げるのが理想です。

最後に

マーケティングの戦略立案〜実行支援まで一気通貫で行うVENECTでは、変化を続ける生活者の生活様式に合わせたマーケティング支援を行い、顧客体験を設計することが可能です。 以下のお問い合わせフォームよりご連絡ください。

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